LiveTechnical Report 2009 0913

Report

2009.09.03 @ OSAKA BIG CAT

2009年、初夏のある日。ひとつの依頼がライブテクニカルにやってきた。
大阪を代表するインディーズバンド「GNz-WORD」と「KO-JI ZERO THREE」のワンマンライブの映像演出の依頼だった。プロジェクトチームは、直ちにプランニングにかかった。
「誰もやったことがない事にチャレンジしよう。」それがコンセプトになった。
私たちが最終的に行き着いた結論は、「FULL HD」だった。

220インチ HDスクリーン

BIG CATに最も映える220インチのHDスクリーンをチョイスした。
プロジェクターもフルHD リアル対応の機種 Panasonic ”TH DW-10000”を2台上下スタックして使用した。アーティストサイドからの要望で、「映像重視」のステージを演出してほしいとのことだったが、照明もステージの重要な要素であるため、よい部分を引き出す演出プランでステージをシーンを作っていく。肝心の映像ソースも制作し、アテンション映像や映像素材をFULL HDで制作をONTECのVDRH-700で送出した。

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ちなみに、このONTEC VDRH-700は株式会社タケナカ 技術部がインターフェイス開発に関わっていることはあまり知られていない。

今回の大きな特徴としては、6カメラ体制をとった事だろう。
6つのHDカメラを有線5回線、無線1回線(タケナカオリジナルワイヤレスシステム)を一人がオペレーティングした。それを可能にしたのが、PanaosnicのAV -HS400だ。この機材の特徴はSDIケーブル一本で8つのソースとプログラムアウト、プレビューアウト、合計10個のプレビューが同時に見る事ができるマルチプレビューだ。この機能によって、オペレーターがストレスなくスムーズにオペレーティングできる。

AV-HS400のマルチプレビュー

AV-HS350Gというソースの数が少ないバージョンも存在するが、これにはマルチプレビューがないので、注意したい。


HDライブオペレーションは、実現レベルに達している。
ライブテクニカルとしては、今後もHD送出に力を注いでいきたい。

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本番は、BIGCATが超満員になりオーディエンスは映像とアーティストが展開するライブパフォーマンスに酔いしれ、非常に盛り上がった。
映像演出が効果的に働いた良い一例だろう。映像で沸き上がり、ライブパフォーマンスで盛り上がる。
音響、照明だけでなく、今の時代の舞台演出手法として、不可欠な存在である。ライブテクニカルは今後も効果的な映像演出プランニングを行っていきます。